ここエチオピアでアジア人の私が街を歩いていると色々な人に話しかけられます。
10年前は「China or Japan?」と尋ねられることが多かったけど
今は必ずといっていいほど「China or Korea?」と聞かれるようになりました。
振り返ってみれば、エチオピアに邦人が駐在している日本の会社は
三菱商事さんと弊社だけですが、
サムソン、LGなど蒼々たる企業のオフィスや工場のオープンとともに
多くの韓国人がきています。
韓国政府は産業だけでなく文化の普及にも力を入れているみたいで
以前、エチオピアの空手ナショナルチームの選手に会ったときに
「本当は空手の方が人気があるけど、テコンドーは韓国政府の奨励金があるから
競技人口はテコンドーのほうが空手の20倍以上多い」と聞きました。
これはなんとなく私も肌で感じている話で、
現地のテレビドラマや映画なんか見てると
空手(っぽい)もののほうが人気なんだけど
町中で見かけるチラシや看板は
空手道場よりテコンドースクールのほうが圧倒的に多いようです。
アフリカへすごい勢いで進出し続ける中国に、
資本や人口などpowerの部分で日本が追いつけないのはもはや仕方ないとして
韓国にまでここまで大きく水をあけられてしまうなんて、
10年前はとても想像できませんでした。
(当時はKOREAっていう国の名前もあまり知られてなかったくらい)
昔よりアジア人蔑視が確実にへり、
アジアへの理解や人気が少しずつ広まることをうれしく思うと同時に
それを果たしたのが日本ではないことを、残念に感じてしまう今日このごろ。
andu ametではまだエチオピアで販売していないのですが
事業がもうすこし基盤にのったら、ゆくゆくはエチオピアでも事業展開して
本当の意味で架け橋になれたらいいなあという野望を密かに抱いている私です。